研究課題/領域番号 |
16K17980
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
亀尾 佳貴 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (60611431)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 骨細胞 / 骨リモデリング / 骨小腔‐骨細管系 / 力学刺激感知 / 間質液流れ / バイオメカニクス / 骨小腔―骨細管系 |
研究成果の概要 |
本研究では、骨組織に対する定量的な力学的負荷実験と計算機シミュレーションによる力学解析とを相補的に活用することにより、骨リモデリング過程における力学環境に依存した骨細胞の力学刺激感知・情報伝達特性を明らかにすることを目的とした。本研究を通じ、骨組織への力学的負荷にともなって骨細胞に負荷される流れ刺激を定量的に評価することが可能となり、間質液の流れを介したシグナル分子の輸送挙動が明らかとなった。さらに、骨組織内細胞群の力学環境と骨代謝関連遺伝子発現との関係について基礎的な知見を獲得することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、骨細胞が力学環境に応じた骨リモデリングを実現し、組織としての恒常性を維持する機構、および、その破綻により様々な骨疾患へと至る機構の理解につながるものであり、骨細胞を標的とした新たな骨疾患治療薬や早期診断法の確立に貢献できると考えられる。さらに、高齢社会において問題視されているロコモティブシンドローム(運動器疾患)の予防・改善に向け、個人の生骨組織内における力学刺激量と骨細胞応答との関連を調べ、適切な運動方針を決定するなど、「オーダーメイド医療」への展開が期待される。
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