研究課題/領域番号 |
16K18042
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機械力学・制御
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
中江 貴志 大分大学, 理工学部, 准教授 (80579730)
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研究協力者 |
劉 孝宏
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 自励振動 / ディスクブレーキ / 熱変形 / 時間遅れ / パターン形成 / ジャダー / 摩擦振動 / 安定性 / 安定判別 / 機械力学・制御 / 振動学 |
研究成果の概要 |
近年,ディスクブレーキにおいて,高速域で制動を行う際に,Hot Judderと呼ばれる,ディスクの熱変形が引き起こす新たな振動問題が多発している。このHot Judderを摩擦による伴う自励振動系として捉え,熱伝導を考慮した摩擦振動モデルを構築し,その基礎的な発生メカニズムについて調査した。その結果,ディスクとパッド間の接触力の変動が,ディスク表面の膨張量の変動となって,さらに接触力の変動を助長し,Hot Judderが発生することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の摩擦自励振動系には見られない,熱に起因する変形形状のフィードバックによる時間遅れ系の自励振動を解明することができた。これは,摩擦に関連した新たな自励振動分野の確立への第一歩となる。これからの日本の自動車業界の技術の信頼性,安全性,快適性をさらに高めるものと確信している。また,この技術は自動車業界のみならず,鉄道,航空・宇宙産業など広い分野で有用性がある。
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