研究課題/領域番号 |
16K18124
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
制御・システム工学
|
研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
泉 晋作 岡山県立大学, 情報工学部, 助教 (10757967)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 電力ネットワーク / スケーラビリティ / 安定性解析 / 二乗和計画 / 同期現象 / スケーラブル制御 / 平衡点 / 分散制御 / 制御理論 / 電力システム |
研究成果の概要 |
本研究では,電力ネットワークを対象に,その規模に依存しない,すなわち「スケーラブルな」制御器の設計理論の構築に取り組んだ.具体的には,すべての発電機に対して同じ構造を持つ制御器をスケーラブル制御器と定め,フィードバック系の安定性の保証と良好な時間応答の実現を目的としたスケーラブル制御器の設計問題を検討し,その解を与えた.また,関連するトピックとして,電力ネットワークの安定性解析法と同期現象について研究を進め,いくつかの成果を得た.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電力ネットワークの制御に関するこれまでの研究では,各発電機の制御器を「個別に」設計・実装することが主に考えられていた.しかし,発電機の数が多い場合,このような方法を用いると,制御器の設計・実装に多大な時間と労力がかかってしまう.一方,本研究で構築したスケーラブル制御の枠組みには,1つの制御器を設計するだけで全発電機の制御器が得られる,各発電機に対して異なった制御器を組み込まなくてよい,といった利点がある.そのため,本研究の成果は,大規模な電力ネットワークの制御器の設計・実装にかかる時間と労力の削減につながるものと期待される.
|