研究課題/領域番号 |
16K18195
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
高瀬 裕也 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (30515911)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 耐震補強 / あと施工アンカー / 目荒らし / 既存建築物 / 形状分析 / 組み合わせ応力 / 目荒らし面 / 目開き量 / 接合部 / 形状測定 / 有限要素解析 / せん断応力伝達機構 / ダウエル効果 |
研究成果の概要 |
既存建築物の耐震補強では,新設部材の性能を十分に発揮させるため,新設部材と既存部材を一体化させることが極めて重要になる。一般的な接合部には,あと施工アンカーと目荒らしが適用される。しかしながら,建物の損傷や変形,あるいは,接合部の力学挙動の解明は十分でなく,現在の設計方法には多くの改善点があった。特に耐震補強に適用される,チッピングと呼ばれる目荒らし面に関する知見は極めて少なかった。 そこで,本研究では設計施工法の高度化に寄与するため,目荒らし面とあと施工アンカーを用いた接合面の,実験やモデル化を行った結果,せん断力-ずれ関係だけでなく,目開き量も定量的に評価できる手法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行の設計法は,耐震補強接合部の挙動を詳細に把握できていないまま,構築されているように思われる。そのため,過剰設計となる場合もあれば,反対に危険側の設計になる可能性も指摘され得る。さらに施工現場では,適切に目荒らし面が形成されていないケースが見られるなどの問題もある。 本研究の成果により,変形を適切に考慮した,理論に基づく設計が可能になった。これにより,効率的で経済的な設計が可能になるだけでなく,施工現場においても,施工精度の目安を示すことができた。以上から,本研究は学術的意義を有しつつ,社会的意義も大きいと判断される。
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