研究課題/領域番号 |
16K18304
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
古水 雄志 崇城大学, 生物生命学部, 准教授 (80735829)
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研究協力者 |
松下 琢
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リポソーム / 腫瘍原性肝幹細胞 / がん化 / 安全性評価 / 再生医療 / 形質転換細胞 / 肝芽細胞 / 肝幹細胞 / ナノ粒子 / がん / 悪性形質転換細胞 / 造腫瘍性 / 形質転換 / 人工細胞膜 / 選択的排除 / ハイブリッドリポソーム |
研究成果の概要 |
再生医療では、細胞培養の過程で未分化細胞や形質転換細胞が存在した場合、細胞を生体内に移植後に異常増殖して腫瘍形成(がん化)のリスクが生じる。そのため、腫瘍原性幹細胞を排除する方法の確立は、安全な再生医療ためには必要不可欠である。これまでに正常胎児肝細胞を酪酸ナトリウム(SB)処理することで肝芽細胞へ誘導が可能であり、その培養過程で腫瘍原性肝幹細胞の出現が確認されている。本研究では正常細胞に影響を与えず、がん細胞へ特異的に細胞死を起こすハイブリッドリポソーム(HL)を用いて、肝芽細胞中に出現する腫瘍原性肝幹細胞を選択的に排除することが分かった。今後、再生医療の分野への貢献が期待できると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、幹細胞の培養研究は主に幹細胞の分化能力の維持に焦点が絞られ、幹細胞の形質転換(がん化)防止とリスク評価に関してはほとんど検討が行われてこなかった。そこで、本研究課題では、肝幹細胞の一種である肝芽細胞を用いて、ナノ粒子であるHLによる細胞レベルでの悪性形質転換(がん化)の防止についての研究成果を得ることができた。本研究成果により、幹細胞を安全に培養できる新しい培養プロセスが構築できるものと期待される。今後、iPSやES細胞、他の体性幹細胞に対する再生医療に向けた応用が予想される。
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