研究課題/領域番号 |
16K18366
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
山本 由似 東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (80635087)
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研究協力者 |
大和田 祐二
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | FABP3 / FABP / GAD67 / GABA / 抑制性介在神経 / 抑制性介在ニューロン |
研究成果の概要 |
本研究では、前帯状皮質(ACC)に高発現する脂肪酸代謝分子であるFABP3に着目し、ACCの興奮・抑制バランスが、FABP3によっていかに制御されているのかを明らかにすることを目的とした。その結果、FABP3はACCのパルブアルブミン陽性抑制性介在ニューロンに高い発現を示すことが明らかとなった。また、FABP3KOマウスはACCにおいて、興奮・抑制バランスが、抑制に強く傾いていることを示す電気生理学的特性を示した。さらに、GAD67の発現を、エピゲノム調節機構を介して負に制御していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ACCは、認知・情動行動にかかわる脳領域と相互に線維連絡を持ち、刺激のトップダウンとボトムアップの処理や他の脳領域への適切な制御の割り当ての中心的役割を果たす。本研究の最大の特色は、ACCの神経回路に特異的な発現を示すFABP3が、高次脳機能に対して担っている意義に着目している点である。FABP3の高次脳機能における役割を明らかにすることは、ACCの脂質代謝異常が精神疾患につながるという新たな知見を提供できる点で独創性を有するといえる。
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