研究課題/領域番号 |
16K18434
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
山田 幸司 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90570979)
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研究協力者 |
米田 悦啓
岡 正啓
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 核輸送因子 / 肝がん / 細胞外局在 / 肝癌 / がん / 微小環境 / 細胞外放出 / 癌 / 生体分子 / 蛋白質 / 病理学 |
研究成果の概要 |
Importin α1は、核輸送因子として知られ、細胞内で核移行シグナルを有する蛋白質の核輸送を介在する。本研究は核輸送因子であるImportin α1が細胞外に存在し、肝癌細胞株の細胞増殖に寄与する知見を得ることに成功した。さらに、皮下移植モデルマウスを用いた解析を通して、腫瘍細胞から細胞外放出されたImportin α1が腫瘍細胞以外にマウス由来の血管内皮細胞の細胞膜にも局在することを見出した。このデータは、がん微小環境におけるImportin α1の機能的役割を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝癌は現在も依然として患者数が多く、年間約3万人が死亡しており、その疾患対策が求められている。肝癌は再発を繰り返しやすく、他の悪性腫瘍と比較して長期生存の困難な疾患でもあり、背景肝疾患からの肝癌を早期に判別できるバイオマーカーや肝癌を根治する療法の開発は治療成績に大きく影響することから臨床的ニーズは極めて高い。本研究によって、肝癌特異性の高い新しい機構として核移行タンパク質の細胞外局在を先駆的に提示することができた。今後、診断や治療への応用が見込まれる。
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