研究課題
若手研究(B)
希少種の繁殖を成功させるためには、雌の最適交配期を迅速に予測することが重要である。本研究では、ボルネオオランウータン(Pongo pygmaeus)に着目し、飼育下や野生下において交配時期を迅速かつ容易に特定する方法の確立を目的として研究を行った。また、排泄物を分析に用いることで、動物に対して非侵襲的/間接的に分析できる方法を検討した。最終的には、近赤外分光法に加えてイムノクロマト法を応用することで、より簡便で迅速なホルモン分析手法の確立に至った。
本手法はオランウータンだけでなく、動物園で飼育されている数多くの動物の日々のホルモン検査に役立つことが期待される。近赤外分光法およびイムノクロマト法は、いずれも小型機器での分析が可能であり、簡便に操作できる。そのため、飼育下では展示場など屋外での測定も可能となり、飼育係などの非専門家でも日々の測定が容易くなる。また、屋外でホルモン検査が可能とるため、飼育下だけでなく野生個体にも応用可能であり、野生個体のホルモン動態や繁殖状況の把握など、多くの研究分野への展開が期待できる。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 5件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (27件) (うち国際学会 11件、 招待講演 2件) 備考 (2件)
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