研究課題/領域番号 |
16K18504
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造生物化学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
成田 宏隆 大阪大学, 蛋白質研究所, 特任助教(常勤) (40598257)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 結晶構造解析 / 自然免疫 / X線結晶構造解析 / 構造生物化学 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
昆虫細胞Sf9と哺乳動物細胞HEK293を用いて、膜貫通領域を含むヒト由来TLR9の大量調製法を確立し、タンパク質と思われる微小結晶とクライオ電子顕微鏡を用いた2次元平均画像を得ることに成功した。また、サイズ排除クロマトグラフィにより、精製標品はヒト特異的なリガンドにのみ結合することを、等温滴定カロリメトリーにより、その結合はエントロピー駆動型でKDがおよそ2 micro Mであることを明らかにした。現在、調製したヒト・マウスキメラ体TLR9を用いてさらなる相互作用解析を進めている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界各地でTLR9をターゲットとした核酸アジュバント(CpG DNA)研究が盛んに行われ、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス、ガン(メラノーマや乳ガン)、マラリアなどに対する治験が進められている。本申請研究で得られたヒト由来TLR9の大量調製法の確立とCpG DNAとの相互作用解析の結果は、「TLR9のヒト特異的なCpG DNA認識メカニズム」を立体構造解析と物理的解析によって理解することが可能となる技術基盤となり、効率的な薬剤開発に役立つことが期待できる。
|