研究課題/領域番号 |
16K18549
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
飯田 敦夫 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (90437278)
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研究協力者 |
王 梓
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ゼブラフィッシュ / 血管 / 血球 / インテグリン / 蛍光ライブイメージング / 細胞移動 / 血管内皮細胞 / 赤芽球 / 接着因子 / Rho / 血管形成 / 血球形成 / 細胞間相互作用 / 発生学 |
研究成果の概要 |
血液循環の開始にあたり、赤血球の前駆細胞である赤芽球が、どのような仕組みで血管内皮細胞と相互作用して移動するかを解析した。細胞接着に関わるインテグリンβ1因子を赤芽球で機能阻害したゼブラフィッシュ胚では、顕著な異常は見られなかった。一方、血管内皮細胞での機能阻害で、血管形成の異常や頭部での出血を観察した。本研究により、インテグリンβ1の機能の一端が明らかになると共に、研究に有用なゼブラフィッシュ系統の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトやマウスなどの哺乳類では、発生初期の母体内で進行する現象を観察することは容易ではない。生命活動に必須の血液循環が開始する機構も、この例外ではない。この点に関して、体外受精で体づくりが進行する魚類(ゼブラフィッシュ)を使うことで解決を試みた。特定の遺伝子の機能を任意の細胞で阻害できる技術を用い、血管内皮細胞でのインテグリンβ1の機能が血管形成とその維持に関わることを明らかにした。本研究で開発したゼブラフィッシュ系統は、他の研究にも応用することが可能であるため、国内外の共同研究先に譲渡できるように体制を整える。
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