研究課題/領域番号 |
16K18564
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 千葉大学 (2018) 東京農工大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
宮原 平 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 講師 (90720889)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | アントシアニン / アントシアニン修飾酵素 / デルフィニウム / 花色 / シアノデルフィン / 植物 |
研究成果の概要 |
本研究結果から、まず、ビオルデルフィン合成に必須である配糖化酵素の二重欠損体を発見し、当該酵素遺伝子が一方でも正常であればビオルデルフィンの合成が進み、双方ともに欠損している場合ではビオルデルフィンの合成が起こらないことを in vivo および in vitro の両方で確認することができた。これにより当該配糖化酵素遺伝子がデルフィニウムの花における責任遺伝子であることを示した。また、液胞内共存物質の中に色を薄く見せる作用のある色調減退物質が含まれていることを発見した。さらに、デルフィニウムの花からこれまで報告例のないシアノデルフィンの前駆物質となりうる構造のアントシアニンを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は複雑な構造のアントシアニンがどのように合成されているのかを知るための一助となるものである。複雑な構造のアントシアニンは細胞内で積層構造を形成し、色合いに深みがでることが知られている。また、複雑なアントシアニンは安定性が増すことも既知である。このため、アントシアニンがどのような酵素遺伝子により複雑性を増しているのかを明らかにすることは、新規花色開発や色素の食品への利用などの観点から非常に重要である。本研究により明らかになったアントシアニン修飾酵素遺伝子をマーカーとして用いることで、デルフィニウムのみならず多くのアントシアニンを合成する植物での目的に適った育種を行うことが可能となる。
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