研究課題/領域番号 |
16K18572
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
朝比奈 雅志 帝京大学, 理工学部, 准教授 (00534067)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | シロイヌナズナ / 組織癒合 / 植物ホルモン / 接ぎ木 / 遺伝子発現 / 転写因子 / レーザーマイクロダイセクション / 遺伝子発現解析 / 時空間的変化 / 維管束 / 植物 / 生理学 / 発現制御 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
本研究では、シロイヌナズナの切断傷害を受けた花茎の癒合過程における、より詳細な時空間的な変化を明らかにすることを目的に、レーザーマイクロダイセクション(LMD)法によって回収した極微量組織片からの内生植物ホルモン分析、RNA-Seq法を用いたトランスクリプトーム解析を行い、切断処理直後の遺伝子発現に関して新たな知見を得た。 さらに、ANAC071転写因子ファミリーが二次的に形成される導管組織の分化に深く関わっていること、胚軸間接ぎ木の接着過程における維管束組織の再生・再分化にも関わっていることを明らかとしたほか、RAP2.6L転写因子の接ぎ木接着過程における生理機能の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、未だ知見が乏しい傷害を受けた組織から維管束や表皮組織などが再生するリプログラミングの過程について、分子遺伝学的手法とともに、レーザーマイクロダイセクションなどの新たな技術と、微細構造観察・機器分析法を融合させた研究手法を取り入れて行い、極微量組織片からの内生植物ホルモン分析・遺伝子発現解析法を確立し、シロイヌナズナ切断組織再生の分子的メカニズムに関する新たな知見を得た。 本研究によって得られた成果は、世界的にも重要な農業技術である接ぎ木への応用が期待できるものである。
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