研究課題
若手研究(B)
卵成熟・排卵を含む卵胞成長機構の進化・多様化は、生物種の存続と拡大という点において重要な問題である。カタユウレイボヤは脊椎動物と同じ脊索動物に分類されるため、脊索動物の起源的な卵成熟・排卵制御機構を持つと考えられている。しかし、ホヤの卵成熟・排卵を制御する内在の因子は永らく不明のままであった。本研究では神経ペプチドとMAPKシグナリングがホヤの卵成熟と排卵を制御する分子メカニズムを明らかにした。本研究の成果は脊索動物における卵成熟・排卵制御機構の普遍性および、ホヤと脊椎動物における機構の進化・多様化の解明に繋がるものである。
卵成熟や排卵時における卵への変異は生物個体にとって致命的なだけではなく、その蓄積は最終的に亜種や新種の出現に繋がることから、卵成熟・排卵制御機構の普遍性と進化の本質は『生物多様性』の仕組みの一つである。本研究の成果であるカタユウレイボヤの卵成熟・排卵制御機構は、脊椎動物にホヤを加えた脊索動物全体で保存された機構や、ホヤと脊椎動物のそれぞれで起こった進化・多様化の解明に繋がるものである。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
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