研究課題/領域番号 |
16K18603
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 京都大学 (2017-2018) 龍谷大学 (2016) |
研究代表者 |
佐藤 博俊 京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (10635494)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 菌類 / 菌根 / キノコ / 共生 / 隠蔽種 / 生物地理 / 多様性 / 宿主 / DNA / 外生菌根 |
研究成果の概要 |
本研究は、外生菌根菌のオニイグチ類を対象として、その隠蔽種を識別し、その地理的分布を解明することを目的とした研究である。本研究では、核遺伝子とミトコンドリア遺伝子の配列情報の比較から、オニイグチ類には世界で30種の種が存在することを示した。また、オニイグチ類には、ブナ科・マツ科樹種の分布、フタバガキ科フタバガキ亜科の分布、ナンキョクブナ科・フトモモ科ユーカリ属の分布、または、フタバガキ科モノトーテス亜科の樹種の分布に沿って分布する種に分かれることが示された。本研究の結果から、オニイグチ類の近縁種間で、共進化した共生樹種によって独自の地理的な分布パターンをもつことが分かってきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キノコ類は、食用資源として重要であるだけでなく、生態系において重要な役割を果たす生物としても近年着目されている。しかしながら、キノコ類の分類や生物地理は研究が十分に進展していないのが現状である。本研究では、オニイグチ類という小さな分類群に限定した研究成果ではあるものの、有用な手法を提示し、明確な結果を示している。本研究の成果は、今後、様々なグループのキノコ類の分類および生物地理を進めていく上で重要な知見になると考えている。
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