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イネの根圧制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K18640
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 遺伝育種科学
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

小川 大輔  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 次世代作物開発研究センター, 研究員 (10456626)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード根圧 / 植物ホルモン / イネ / 導管 / 導管液
研究成果の概要

根は土壌から水や栄養分を吸収し導管を介してそれらを地上部に送っている。導管輸送には根圧が重要であるがその分子機構は不明瞭のままである。私は、地上部切断時に滲出する導管液の量が根圧を反映するという作業仮説を立て研究に臨んだ。本研究により、植物ホルモンのオーキシンは細胞膜プロトンポンプを介して導管輸送を正に制御し、環境ストレス条件下で誘導される植物ホルモンのジャスモン酸やアブシジン酸は導管輸送を負に制御する可能性が示唆された。また、酸素や窒素欠乏によって導管輸送が抑えられることが明らかとなった。今後、外的要因と植物ホルモンの関係を紐解くことによりさらに詳細な根圧の仕組みが明らかになると期待される。

研究成果の学術的意義や社会的意義

根圧は植物の物質輸送の根幹であるがそのメカニズムは不明であった。本研究により、根圧に影響を与える内的因子として植物ホルモンを、また外的因子として一部の環境ストレスを示したことは植物生理学における一つの進展と考える。植物ホルモンに関する知見は充実していることから、合成やシグナリングに関する変異体を用いた研究を展開することによりさらに根圧の仕組みに関する理解が深まると考えられる。環境ストレスが導管液輸送に影響を与えることから、環境ストレスの農産物への影響の一端が露になったと推察される。本研究成果を基に、根圧を制御する遺伝子座や物質の解明を進めることで、安定した農作物生産への貢献が期待される。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Haplotype-based allele mining in the Japan-MAGIC rice population2018

    • 著者名/発表者名
      Ogawa Daisuke、Yamamoto Eiji、Ohtani Toshikazu、Kanno Noriko、Tsunematsu Hiroshi、Nonoue Yasunori、Yano Masahiro、Yamamoto Toshio、Yonemaru Jun-ichi
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 8 号: 1 ページ: 4379-4379

    • DOI

      10.1038/s41598-018-22657-3

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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