研究課題/領域番号 |
16K18652
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
藤田 景子 県立広島大学, 生命環境学部, 助教 (50467726)
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研究協力者 |
福永 健二
門田 有希
高田 翔太
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ブドウ / 果皮色 / レトロトランスポゾン / 多型 / 多型解析 / MYB様転写因子 / 果樹 |
研究成果の概要 |
国内で栽培されている四倍体欧米雑種ブドウ‘ピオーネ’(黒色果皮)とその枝変わり(突然変異)‘赤いピオーネ(あかり)’(赤色果皮)を遺伝子レベルで比較することで、色が変化した原因を明らかにし、果皮色に関する遺伝子の単離を目的とした。両品種をSSRマーカーで識別を試みたができなかった。また、果皮色決定に関わるMYB様転写因子遺伝子の塩基配列とMYBハプロタイプを比較したが違いはなかった。一方、レトロトランスポゾンの外向きプライマーを用いたIRAP解析では違いがあった。両品種におけるVINE1やGret1のレトロトランスポゾンの挿入位置の解析データから、両品種間で数か所違いがあることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在までに、ブドウのMYB遺伝子座が果皮色へ大きな影響を与えることが報告されてきた。しかし、今回、‘ピオーネ’と‘赤いピオーネ’の比較において果皮色の変化はこれまでに報告されていない遺伝子座が起因していることを示すことができた。この成果により、ブドウ果皮色の新たな決定機構の発見につながると考えられた。また、両品種ではレトロトランスポゾンの挿入位置の違いを明らかにした。この成果は、新品種作出に役立つ新規の遺伝子マーカーの開発の基礎データとして貢献するだろう。
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