研究課題/領域番号 |
16K18662
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物保護科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
由田 和津子 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 特別研究員 (50536480)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | アブシジン酸 / 受容体 / アンタゴニスト / 植物ホルモン受容体 / 植物ホルモン / ケミカルバイオロジー / バイオプローブ / 植物 |
研究成果の概要 |
ケミカルアレイを用いたスクリーニングによって単離されたアブシジン酸(ABA)受容体アンタゴニストRK460の立体制御による受容体特異性の違いを明らかにした。RK460の構造活性相関研究によりアンタゴニスト活性に必須な構造が明らかとなり、また置換基によってABA受容体への特異性を制御できることが判った。また理研NPDepoライブラリーよりABA受容体と結合するPP2Cタンパク質の活性を阻害する化合物を見出し、これがABAだけでなくジャスモン酸応答遺伝子にも影響を与えることが遺伝子発現評価により明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物は様々な環境ストレスに対し、植物ホルモンを合成して防御機構を発揮する。しかし異なるストレスに応答するシグナル伝達経路は相互に拮抗することが知られている。特定の防御応答を助長する方法は、遺伝学、生化学の両手法からよく研究されているが、複数のストレスに晒されてる自然界の状況に対応した研究が求められている。本研究では、植物ホルモン受容体のうち一部のみに作用する化合物を開発した。このような化合物は、まだ知られていない受容体の機能分化の解明のためのバイオプローブだけでなく、植物ホルモンシグナル伝達における拮抗作用を制御できる可能性がある。
|