研究課題/領域番号 |
16K18665
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加藤 広海 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (90727265)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 土壌 / 細菌叢形成 / 微生物移植 / 褐色森林土 / 黒ボク土 / 移動性細菌 / 難培養性細菌 / Swarming / ノトバイオロジー / Verrucomicrobia / 細菌叢遷移 / Betaproteobacteria / 微生物 / 土壌学 / 生態系修復・整備 / 環境変動 / 水質汚濁・土壌汚染防止・浄化 |
研究成果の概要 |
本研究では土質の異なる2種類の土壌(褐色森林土と黒ボク土)において微生物移植実験を行なうことで、菌叢形成プロセスへの物理化学的/生物学的因子を定量的に評価することを目的とした。移植した微生物集団に関わらず、定着した細菌叢は黒ボク土含有率が高いほど、(1)生菌数が高くなる、(2)放線菌群の占める割合が高くなる、などの傾向が観察され、細菌叢形成における物理化学的因子の強い影響が示された。また菌叢形成における初期優占細菌には、他細菌への生育促進効果を有する細菌株が存在することから、これら初期優占細菌が後の菌叢形成過程にとって重要である可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
土壌微生物叢が示す安定性は、土壌改良やバイオオーギュメンテーション等、人間が望んだ菌叢へと変化させる技術に対しては大きな障壁となっている。人間社会において土壌機能を有効的かつ持続的に活用するためには、土壌微生物叢が土壌の物理化学的性質とどのような因果関係にあるか、微生物叢の構造を任意に変化させるために必要な要素は何なのか、を解明する必要がある。本研究で得られた成果は、これら問題に対して基盤となる情報を提供するとともに、将来的に土壌菌叢誘導技術への応用にも期待できる。
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