研究課題/領域番号 |
16K18667
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 佐賀大学 (2019) 広島大学 (2018) 中央大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
西田 翔 佐賀大学, 農学部, 准教授 (40647781)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 選択的スプライシング / カリウム / 転写因子 / 植物栄養 / 環境応答 / エキソン |
研究成果の概要 |
本研究において、シロイヌナズナ由来の転写因子MYB59がカリウムトランスポーター遺伝子であるNPF7.3の転写制御を介して、根から地上部へのカリウムの輸送を正に制御していることが明らかとなった。さらに、MYB59の転写産物のエキソンの組み合わせ構造が低カリウム条件に応答して調節されることでMYB59が活性化され、地上部におけるカリウム欠乏症が抑制されることが明らかとなった。本研究は、エキソンの組み合わせ制御を介した植物の無機栄養応答の存在を初めて示す重要な成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、「エキソンの組み合わせ制御」という、これまで知られていなかった全く新しい植物の無機栄養応答機構を立証したものである。これは、植物栄養学分野に留まらず、植物生理学や植物分子生物学など、植物科学全般に重大なンパクトを与えうる成果である。今後、本研究をさらに発展させ、メカニズムを詳細に明らかにすることで、エキソン構造の人為的制御を用いた全く新しい植物機能の強化技術の開発に繋がりうるものと考えられ、将来的に農業・産業・環境と幅広い分野での活用が期待される。
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