研究課題/領域番号 |
16K18745
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
堀 美菜 高知大学, 教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門, 准教授 (60582476)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | カンボジア / トンレサープ湖 / 小規模漁業 / 共同管理 / 資源管理 / コミュニティ漁業 / 漁業コミュニティ / 水産資源 / 住民参加型 / インセンティブ |
研究実績の概要 |
今年度は、海外渡航の安全性が確認されたため、9月と3月に現地調査を実施した。 9月には研究実施協力体制の再構築、およびコロナ禍のカンボジア水産業の概況とコミュニティ漁業の状況についての聞き取り調査をカンボジア水産局において実施した。 3月には、2019年の調査の続きとして、ポーサット州の外部支援を受けたことのある4つの漁業コミュニティにおいて、代表者らへの聞き取り調査を実施した。調査より、外部支援の重要性が再確認された。また、コミュニティ漁業に対する支援ながら、支援団体によっては、洪水林の保全や維持にかかわる活動を支援していることが確認された。特に、洪水林の火災に対する消火活動の備えや、植樹活動が熱心に取り組まれていた。その一方で、漁業に関しては、違法漁業の取り締まりは、漁場監視の費用があるコミュニティでは実施されるものの、ないところでは頻度が下がる傾向が今回の調査でも見られた。また、漁場の利用や漁具の利用についてのルール作りや規制を独自に進めているコミュニティは確認されなかった。このことから、政府が進めるコミュニティ漁業の推進と各コミュニティでの実態には乖離があると思われた。特に、コミュニティの立地条件と支援をしている団体の活動方針により、各コミュニティ漁業の活動内容が異なる可能性があるため、引き続き、他地域のコミュニティ漁業に対する聞き取り調査を継続する。また、外部支援機関への聞き取り調査は、漁業支援のみならず、環境保護や生活支援を行っている団体も対象として含めることとする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現地調査を再開できたものの、外部支援団体への聞き取り調査までは実施することができなかったため、やや遅れていると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策としては、立地条件、支援団体の異なる漁業コミュニティ代表への聞き取り調査を継続すること、外部支援機関への聞き取り調査を順次実施することとする。
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