研究課題/領域番号 |
16K18752
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
片倉 文彦 日本大学, 生物資源科学部, 助教 (10756597)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 魚類 / 造血因子 / 造血幹/前駆細胞 / 魚類造血 / サイトカイン / 造血微小環境 / 造血 / 造血組織間質細胞 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
魚類造血の分子機構の解明を目的として、コイにおける全ての血球系列の造血を制御する因子の同定を試み、それらの役割を明らかにした。TPOは栓球前駆細胞のコロニー形成を促す栓球造血因子であることを示した。コイから4種類のG-CSFパラログ分子を同定し、それらは単球および好中球の造血因子として働くもの、好中球特異的に造血・遊走・活性酸素産生能などを亢進させる因子として働くものなど機能分担されていることを明らかにした。さらにコイ好塩基球の造血を促す新規サイトカインを同定するとともに、Kit ligandやCSF-1, IL-7, Notch ligandなどの相同分子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
魚類の全ての血球系列の造血を制御するサイトカインの同定に成功した。本研究の進展により、魚類の生理・免疫機構が包括的に明らかにされ、魚類養殖において問題となる感染症の制御にむけた診断法や予防法などの開発の基盤となることが期待される。また魚類は哺乳類との共通祖先形質を多く残しており造血研究モデルとして有用であると考えられ、系統発生学的視点から脊椎動物の造血システムの普遍性と多様性を理解することにつながる。
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