研究課題/領域番号 |
16K18797
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
玉村 雪乃 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 研究員 (90584384)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | サルモネラ症 / ADP-リボシル化毒素 / 毒素転換ファージ / サルモネラ / Salmonella / ファージ / 細菌 / Salmonella Typhimurium / 毒素 |
研究成果の概要 |
サルモネラの一部の菌は百日咳毒素(PTX)と相同であるADP-リボシル化毒素 ArtABを産生する。本研究により、artAB遺伝子がサルモネラのプロファージ(Artプロファージ)上に存在することが明らかとなった。多様なArtファージが認められたが、全てのArtファージがλファージ様の構造をとり、artAB遺伝子は、大腸菌の志賀毒素遺伝子と同様に、後期アンチターミネーターQ遺伝子の下流存在していた。サルモネラがマウスマクロファージ内でartABを発現していることも明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにArtABの毒性については明らかにされてきたが、その発現機構は未解明であった。本成果により毒素発現機構および発現条件が明らかとなり、ArtABがSalmonella 属菌の病原性と関連する可能性が示された。近年増加した成牛のサルモネラ症の主な原因菌であるファージ型DT104が共通にArtABを保有していることから、本成果が成牛のサルモネラ症増加の原因究明の一助となると考える。百日咳毒素は百日咳ワクチンの構成成分であるが、本研究においてArtABがサルモネラ感染動物体内において産生される可能性が示され、ArtABも百日咳毒素と同様にワクチンの候補抗原となる可能性がある。
|