研究課題/領域番号 |
16K18803
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
西村 亮 鳥取大学, 農学部, 助教 (20704901)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ウシ / 黄体 / 低酸素環境 / 黄体形成 / 黄体退行 / TGFb / progesterone / apoptosis / GLUT1 / glucose / アポトーシス / betaglycan / 牛 / 初期黄体 / PG抵抗性 / HIF1 / 臨床繁殖・産科 / 卵巣 / BNIP3 |
研究成果の概要 |
ウシ初期黄体において低酸素環境がアポトーシス/オートファジー調節因子 BNIP3 の発現、糖輸送担体 GLUT1 の発現を亢進して progesterone (P4) 分泌を促すことで黄体形成に関わる (J Vet Med Sci 2017;79:1878-1883., 2018;80:368-374)。ウシ初期黄体細胞は低酸素環境において P4 分泌を維持する (J Reprod Dev 2019;65::67-72)。GLUT1 を介して黄体細胞に供給される糖が低下することがウシ黄体の構造的退行に関わる。TGFβ がウシ黄体の機能的、構造的退行に関わる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では哺乳動物の卵巣における低酸素環境の生理的役割について研究を展開し、特にウシの黄体形成機構に着目して研究を進めた。特に、排卵後数日の初期黄体内における低酸素環境に誘導される因子の特定、およびそれらの因子と黄体のプロジェステロン産生の関係について明らかにした。本研究ではウシを対象としたが、その成果は哺乳動物全体としても新しいものであり、ヒトを含めた動物種で同様の解析を進める際の重要な参考資料となる。家畜であるウシの卵巣の生理機構を解明することは、その機構を利用した繁殖制御に応用でき、他の動物種も含めた新しい動物生産技術開発の基礎データとなる。
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