研究課題/領域番号 |
16K18822
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
沖 嘉尚 日本大学, 生物資源科学部, 助教 (70525667)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 脂肪細胞 / アクチン細胞骨格 / 脱分化 / DFAT / アクチン / 細胞形態 / 幹細胞 / 細胞骨格 |
研究成果の概要 |
成熟脂肪細胞の脱分化過程では、アクチン細胞骨格の再編成とともに、細胞質の脂肪滴が消失した。脱分化前後の遺伝子発現プロファイルを網羅的に解析した結果、脂肪細胞の脱分化および多能性獲得にかかわると考えられるアクチン結合性転写調節因子であるMKL1が抽出された。成熟脂肪細胞の細胞質にアクチンファイバーが形成されると、細胞質のNKL1は核内に移行した。それに伴って、脂肪細胞の分化制御因子であるPPARγの発現が減少した。以上のことから、アクチン細胞骨格の形成によるMKL1の局在変化が、成熟脂肪細胞の脱分化および多能性獲得を惹起することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は極めて簡便な方法によって体細胞から脱分化および多能性獲得した細胞を大量に取得できる独自の培養系を用いて、その仕組みを解明するものである。幹細胞のみが具備すると考えられている多能性について、脱分化細胞がなぜその能力を有するのかを明らかにすることは、一個の受精卵から多種多様な機能をもつ細胞(分化細胞)が生ずる仕組みの解明に大きく貢献すると考えられる。
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