研究課題/領域番号 |
16K18830
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
村井 良徳 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 研究員 (30581847)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 高山植物 / 化学的多様性 / フェノール化合物 / フラボノイド / ケイ皮酸誘導体 |
研究成果の概要 |
本研究では「日本の高山植物は、種のみならず蓄積される化学物質も多様化しているのか?」という点に着目して、フラボノイドをはじめとするフェノール化合物を対象に、その多様性を調査した。多種多様な分類群において、葉のフェノール化合物の蓄積パターンを明らかにした。その結果、植物種によりフェノール化合物の組成には一定の多様性がある一方で、主要成分には共通成分が含まれる場合があり類似性もみられる事が明らかとなった。これらの成分は抗酸化能力が高く紫外線防御などの機能を持つため、厳しい環境ストレスにさらされる高山植物に蓄積されているのは合理的であったが、そのために主要成分に類似性が見られることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
種の多様性および化学成分の多様性に着目して、多分類群の高山植物について調査した研究はこれまでに皆無であったが、本研究によりその多様性についての貴重な知見を得ることができた。また高山植物が蓄積する化学物質に関する知見も非常に乏しかったが、厳しい高所の環境で生育する高山植物には、機能性の高い成分が蓄積されることが、本研究により明らかとなっている。これらの成果は、天然物化学や植物生理学、生物生産科学などの幅広い分野の研究において、基盤情報として利用できる重要な知見と考えられる。
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