研究課題/領域番号 |
16K18888
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理系薬学
|
研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
寺田 一樹 福岡大学, 薬学部, 助教 (00724197)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ステロイド / 神経成長因子 / SSRI / sigma-1受容体 / Sigma-1受容体 / Sigma-2受容体 / うつ病 / シグマ受容体 / 神経突起伸展 / 副腎皮質ステロイド / システム薬理学 / ステロイド誘起性うつ病 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
ステロイド剤は、長期使用などによりうつ症状などの精神症状を誘起することが報告されているが、これらの対処法や原因には不明な点が多く残されている。我々は、ステロイド剤による神経退縮モデルに抗うつ薬であるフルボキサミンが有効であることを見出し、その機構はsigma-1受容体を介したものであることを明らかとした。一方、sigma-1受容体に親和性を持たない抗うつ薬には改善効果がなかった。次に、マウスを用いたin vivoモデルでは、ステロイド剤の慢性投与によるうつ様行動と脳内の海馬歯状回における神経成長因子の減少をフルボキサミンが回復させることを明らかとした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
副腎皮質ステロイド剤はうつ症状などの副作用を誘起することが知られているが、この副作用に対する対処はステロイド剤の用量調節や中止など限定的である。また、抗うつ薬によってはその症状を悪化させるものもあり、発症機序や治療法に関わるる情報が強く望まれる。本研究では、ステロイド剤によって誘起される影響に対し現在抗うつ薬として用いられる薬剤の中でsigma-1受容体に親和性を有する薬剤が有効であることを見出した。これらの結果は、ステロイド剤使用による精神症状の副作用が発現した際の治療法に大きな情報源となることが期待される。
|