研究課題/領域番号 |
16K18927
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
石井 雄二 国立医薬品食品衛生研究所, 病理部, 室長 (70544881)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | PP2A / 変異原性 / gpt delta / フェニルプロぺノイド化合物 / 薬学 / 遺伝毒性 / 遺伝子突然変異 |
研究成果の概要 |
アリルアルコキシベンゼン類のオイゲノール、メチルオイゲノール及びエストラゴールを投与したラット肝臓では、変異原性の有無にかかわらずPP2Aのリン酸化と細胞増殖活性の上昇が認められた。また、DNAマイクロアレイの結果、細胞増殖活性に関連する遺伝子(Mybl2及びE2f8)の発現増加が3剤に共通して認められたことから、肝細胞の増殖活性の上昇はアリルアルコキシベンゼン骨格に起因する可能性が示唆された。一方、PP2A阻害剤が突然変異誘発性に及ぼす影響を検討したものの、今回の実験条件下において顕著な影響は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アリルアルコキシベンゼンは食品等を介してヒトが非意図的に暴露される可能性のある物質であり、その健康影響が懸念されている。本研究で明らかになったPP2Aリン酸化と細胞増殖がエストラ―ル、メチルオイゲノー、オイゲノールの3剤に共通して見られた事実は、これらの変化がこれらの共通骨格に由来する可能性を示すものであり、他のアリルアルコキシベンゼン類の安全性を考えるうえでも有用な知見である。
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