研究課題/領域番号 |
16K18950
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
佐藤 秀行 静岡県立大学, 薬学部, 講師 (70739242)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 難水溶性化合物 / Nobiletin / 溶解性改善 / 粉末吸入製剤 / 慢性閉塞性肺疾患 / 吸入粉末剤 / ポリフェノール / 炎症性肺疾患 / COPD / 肺疾患 / 抗炎症作用 |
研究成果の概要 |
本研究は,今後患者数の爆発的な増加が予測されているが,未だ対症療法のみしか提示されていない慢性閉塞性肺疾患(COPD) に対し,有効かつ効率的な治療法の戦略的開発を目的とする.柑橘類の皮から発見された難水溶性ポリフェノールの一種であるNobiletin (NOB) は炎症,酸化ストレス,組織の線維化,アポトーシスの抑制作用を有しており,これらはCOPD 病態に密接に関与している.本研究では,NOB の有する有益な作用を最大限活用すべく各種可溶化技術を適用することでその生物薬剤学的特性改善に成功した.更に,ナノテクノロジーの応用により難水溶性化合物の吸入製剤化に有用な製剤化技術開発を達成した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD) の患者数は今後爆発的に増加し,WHO の試算によると2020 年までに世界第3 位の死亡原因になると予想されているにも関わらず,現在のCOPD の診断率は低く,適切な診断・治療が普遍的に実施されていない.また柑橘類由来ポリフェノールであるノビレチン (NOB) は COPD 治療に対するポテンシャルを有するものの,難水溶性をはじめとする物性の悪さのために COPD に対する応用研究がほとんどなされていない.本検討では,NOB を効果的に治療用するための製剤化研究とその剤形開発を戦略的に実行し,これら技術の有用性を明らかとすることに成功した.
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