研究課題/領域番号 |
16K18983
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
篠原 広志 東京医科大学, 医学部, 講師 (10455793)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経幹細胞 / 海馬 / 歯状回 / 顆粒細胞層 / 電気穿孔法 / ニューロン新生 / 海馬歯状回 / 顆粒細胞 / in utero electroporation / 成体期海馬神経幹細胞 / 海馬歯状回顆粒細胞 / 子宮内電気穿孔法 / ライムラプス観察 |
研究成果の概要 |
海馬は記憶・学習に極めて重要な脳領域である。この海馬歯状回の顆粒細胞層下帯では、成体期までニューロンの新生が続く特徴がある。成体期神経幹細胞の起源、さらに顆粒細胞層の形成パターンについて明らかにするための解析を行った結果、発生初期に標識された細胞が顆粒細胞層下帯において神経幹細胞として存在することが認められた。また顆粒細胞層は発生初期では分子層側に分布することが明らかとなった。これらの結果から海馬歯状回に存在する神経幹細胞はより初期のステージで誕生しており、顆粒細胞層はoutside-inの形成パターンによることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海馬歯状回の成体期ニューロン新生を引き起こす神経幹細胞の起源および顆粒細胞の形成過程を明らかにすることは、研究が盛んな成体脳ニューロン新生の研究分野と胎生期のニューロン新生研究とを結び合わせることを可能とし、まさに『ゆりかごから墓場まで』の海馬形成の理解が深まり、新たな研究分野創成といった面でも非常に意義がある。 さらに本研究を通じた、他の脳領域と異なり海馬が成体までニューロン新生を継続できるメカニズムが解明は、成体ではニューロン新生が生じない他の神経領域において、ニューロン新生を意図的に生じさせることが可能となる。これを活用すれば、失われた中枢神経系を復活させる再生医療への発展にも繋がる。
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