研究課題/領域番号 |
16K19067
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
生島 芳子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 上級研究員 (00571366)
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研究協力者 |
小林 直樹 国立国際医療研究センター, 上級研究員 (80750728)
粟澤 元晴 国立国際医療研究センター, 室長 (90466764)
諏訪内 浩紹 東京医科大学, 医学部, 講師 (60624939)
村谷 匡史 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50730199)
植木 浩二郎 国立国際医療研究センター, 糖尿病研究センター長 (00396714)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 膵β細胞 / MEK/ERKシグナル / 2型糖尿病 / インスリン / 細胞増殖 / 肥満 / 膵島 / Mek/Erkシグナル / インスリン分泌 / 糖尿病 / Mek/Erk経路 |
研究成果の概要 |
本研究では膵β細胞におけるMEK/ERKシグナルについて検討するため、膵β細胞特異的Mek1/2欠損マウスを作成し解析を進めた。本マウスは通常食条件下では耐糖能異常を示さず、高脂肪食負荷時にのみ耐糖能異常を示した。また、長期高脂肪食負荷時には顕著な膵島容量の低下を認め、これによるインスリン分泌不全が耐糖能異常の一因と考えられた。膵β細胞におけるMEK/ERKシグナルは、インスリン分泌需要の高まる高脂肪食時に特に重要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は以前の研究で、膵β細胞の維持にインスリンシグナル及びその下流であるPI3K/Akt経路が必須であることを示したが、本研究ではPI3K/Akt経路と並んでインスリンシグナル下流で活性化されるMEK/ERK経路の膵β細胞における機能が明らかとなり、特にインスリン分泌需要の高まる肥満時に膵β細胞の量を増加させるために重要であることを明らかにした。2型糖尿病の治療と予防のためには膵β細胞の機能と量の維持・回復が重要であり、本研究では膵β細胞の維持・増幅を目指す新規治療法の開発につながる基盤となる成果を得ることができた。
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