研究課題/領域番号 |
16K19084
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
田中 瑞子 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (40583638)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ネフローゼ症候群病態解析 / ネフローゼ / タイト結合分子 / ネフローゼ症候群 / 病理学 |
研究成果の概要 |
本研究により、ネフローゼ症候群ポドサイトにおいて、タイト結合分子の発現が認められた。また、疾患対照群であるIgA腎症の一部症例においても若干のタイト結合分子の発現が確認され、タイト結合分子はポドサイト傷害によって発現が誘導されることが示唆された。さらに、ラットモノクローナル抗体を作製したところ、タイト結合分子特異的な抗体作製に成功した。また、このタイト結合分子を恒常発現するラットポドサイト培養細胞株を樹立し解析した結果、ポドサイトにおいて分子発現の変動を引き起こし、機能性に影響を与えることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネフローゼ症候群は血中タンパク質が尿中に排泄される病態の総称であり、治療手段が限られる難治性疾患である。腎糸球体のポドサイトはスリット膜という細胞間接着装置を形成することで、糸球体濾過機能を担っている。ネフローゼ症候群では、このスリット膜の喪失によって血中タンパク質が尿中に漏出すると考えられている。一方ネフローゼ症候群では、スリット膜とは別の細胞間接着装置タイト結合が新生することが知られているが、その詳細や病理学的意義については不明である。そこで代表者らは、ネフローゼ症候群ポドサイトに異所性発現するタイト結合分子を新たに同定し、新規診断マーカーとしての有用性を検証した。
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