研究課題/領域番号 |
16K19089
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
近藤 裕介 東海大学, 医学部, 講師 (70610070)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 唾液腺導管癌 / TrkB / BDNF / SDC / NT-4 / salivary duct carcinoma / 病理学 |
研究成果の概要 |
悪性唾液腺腫瘍で最も悪性度が高いとされているSalivary duct carcinoma (SDC)に焦点を絞り、TrkB, BDNF, NT-4の解析を行った。その結果、SDCではいずれタンパク質も細胞質に発現を認めた。統計解析では、pT1-3群よりもpT4群で有意にTrkB陽性例が多かった。また、de novo症例よりもex-PA(良性唾液腺腫瘍から二次的に発生したSDC)症例で有意にBDNF陽性例が多かった。NT-4に相関関係や有意差はなかった。mRNAのcopy numberに有意差や相関関係はなかった。TrkB発現の有無がSDCの予後予測に活用できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果を基にTrkBを対象とした分子標的治療の樹立が期待できる。SDC治療の第一選択は切除であったが、切除による顔貌の変化や唾液減少による口腔内環境悪化が問題となっている。TrkB分子標的治療が実現できれば、これらの問題が大幅に軽減できる可能性があり、治療後のQOL低下の波及効果が高い。また、SDCのみならず、他の悪性唾液腺腫瘍に対しても応用が期待でき患者利益は大きい。
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