研究課題/領域番号 |
16K19098
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
板倉 陽子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30582746)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 老化 / 心臓 / 組織 / 糖鎖 / 心血管 / 糖鎖プロファイル / 心疾患 |
研究成果の概要 |
本研究では、生体内機能に深く関わる糖鎖に着目し、高齢者心疾患を念頭に心臓における糖鎖および様々な細胞発現分子と心臓組織の加齢に伴う質的変化を調べることを目的とした。そこで、週齢の異なる正常マウスの心臓を用いて糖鎖の網羅的な解析を行い、取得した糖鎖情報をもとに組織染色を行った。その結果、領域に応じた継時的な糖鎖変化、および組織変化が生じること、線維化が徐々に増加すること、そしてその変化の時期が雌雄でわずかに異なることを明らかとした。このような変化は領域特異的に、また性差が生じる疾患と関連性が存在すると予想される。今後は、より詳細な加齢研究により、高齢者における疾患予防への発展が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
正常マウスの心臓において、雌雄どちらも加齢に伴い糖鎖に示される分子変化に加え、組織変化が領域ごとに生じること、そしてその変化の時期にはわずかに違いが存在することが示唆された。このような変化は領域特異的に生じる疾患と何らかの関係性が存在すると予想される。本研究成果は、高齢化に伴う心疾患患者の予防ならびに治療へと貢献することで、健康で機能的な生活を確保するために重要な役割を果たすと考えられる。今後は、より詳細な分子変化と各心疾患との関連性を明確にして、高齢者における疾患予防への発展を目指す。
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