研究課題/領域番号 |
16K19117
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
見市 文香 (三田村文香) 佐賀大学, 医学部, 講師(特定) (70576818)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 赤痢アメーバ / シスト形成 / フローサイトメトリー法 / 原虫 / シスト形成制御 |
研究成果の概要 |
赤痢アメーバはヒトの大腸に感染し、アメーバ赤痢を引き起こす寄生原虫である。生活環は栄養型期とシスト期の2つに大別、主な感染経路はシストの経口摂取である。シスト形成は寄生原虫の寄生性・病原性に関わる重要な生物機構であるが、その制御機構は未解明なままであった。 我々はシスト形成の新規解析法としてフローサイトメトリー法を導入、栄養体とシストをそれぞれ、細胞集団として明確に区別して検出することに成功した。さらに本方法を、シスト形成を阻害する化合物のスクリーニングに応用、400化合物のスクリーニングを行った結果、シスト形成を顕著に阻害する化合物を17個得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シスト形成は、寄生原虫の寄生性・病原性に関わる重要な生物機構であるが、その分子機構はほとんど解明されていない。今回フローサイトメトリーを用いる新規解析方法を導入したことにより、シスト形成に伴う、栄養体からシストへの細胞の分化を経時的にモニターできるようになっただけでなく、シスト形成数を自動で解析することが可能になったことから薬剤スクリーニングにも有用な方法である。限られた治療薬しか存在しないアメーバ赤痢症対策として喫急の課題である新規薬剤開発における薬剤標的候補分子の提示に繋がり、社会的な貢献という意義も大きい。
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