研究課題
若手研究(B)
本研究では深在性フザリウム症の原因菌と室内環境真菌叢との関連性と菌種による病原性の違いを解明することを目的とした。深在性フザリウム症からはF. petroliphilumが最も多く分離された。また本菌が病室等の排水口から高頻度に分離されることを明らかにした。マウスを用いた感染実験ではF. petroliphilum感染群の感染7日後の体重減少率はF. falciformeおよびF. oxysporum感染群と比較して有意に減少していたことから、F. petroliphilumによる深在性フザリウム症の発症要因として環境要因に加え本菌の病原性が多少なりとも関与していることが示唆された。
本邦ではこれまでにフザリウム症原因菌の詳細については調査されてこなかった。本研究ではフザリウム症の原因菌の詳細を明らかにし、本症の新たな基礎知見の集積に貢献した。さらに病室を含む室内の排水口が深在性フザリウム症の感染源として強く疑われることを示した。深在性フザリウム症の多くは病室内での感染が疑われることから、本研究の成果は今後の深在性フザリウム症の感染防除対策に深く寄与するものと考えられる。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)
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