研究課題/領域番号 |
16K19194
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
松田 枝里子 鳥取大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (40569274)
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研究協力者 |
福原 隆宏
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 超音波検査 / 睡眠呼吸障害 / 閉塞性睡眠時無呼吸 / 上気道評価 / 超音波診断装置 / 超音波 / 生理機能検査学 / 睡眠時無呼吸 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、超音波診断装置を応用し、閉塞性睡眠時無呼吸患者の自然睡眠下での上気道の形態学的評価と閉塞部位の評価を行うことである。閉塞性睡眠時無呼吸疑いの成人に対し、終夜睡眠ポリグラフィーと超音波検査を同時に施行して、呼吸波形と超音波検査所見を比較検討した。結果、閉塞性呼吸イベント中の吸気相において、舌骨とその周辺の構造物が、努力性呼吸の増大に伴い尾側に引き込まれる所見を認めた。舌骨の動きは努力性呼吸の指標となる可能性が示唆された。また、一部の症例で舌根部の重心が後方に落ち込む所見を認め、睡眠中の超音波検査で舌根沈下を捉えることができる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉塞性睡眠時無呼吸に対する上気道の形態的評価において、現在の画像評価法では、軟組織の評価が難しい、自然睡眠下での評価は困難であるなどの難点がある。自然睡眠下での上気道評価で閉塞部位の同定ができれば、より的確な治療選択が可能になると考えられる。本研究は、閉塞性睡眠時無呼吸の上気道評価に超音波診断装置を応用する新しい取り組みである。本研究により、睡眠を妨げることなく超音波検査の施行が可能であることと、頸部正中の縦断面で舌根部を観察することにより舌根沈下の有無を評価できる可能性が示唆され、非侵襲的な動的評価法としての超音波検査の可能性が示された。
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