研究課題/領域番号 |
16K19195
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
西岡 光昭 山口大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (70738963)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | TROY / LGR5 / 大腸癌 / デジタルPCR / Wnt経路 |
研究成果の概要 |
Wntシグナル経路は大腸癌の発生・進展に関与する重要なシグナルである。本研究者は大腸癌におけるWntシグナル経路関連遺伝子であるTROY遺伝子が大腸癌患者の予後予測に有用なマーカーの可能性を発見した。特にステージII、III大腸癌の術後の再発予測においてTROY遺伝子が大きく関与していること発見した。このTROY遺伝子は大腸においては比較的低発現であるため、デジタルPCRを用いて発現量を測定することでリアルタイム定量PCRよりも感度よく予後を判定できることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌の進行度を示すステージ分類(I~IV)において、ステージI~IIIのほぼ全てで外科的切除が第一選択となる。手術後の再発率はステージI、II、IIIでそれぞれ4.1%、13.1%、30.8%と、ステージが上がると再発率も上昇している。そのため大腸癌の手術後は必要に応じて化学療法を行うが、その明確な適応基準がなく曖昧である。また、切除不能な転移再発を起こした場合、予後に大きく寄与すると考えられるため、再発を予測の評価方法の開発が課題である。本研究によりII、III大腸癌の術後の再発予測においてTROY遺伝子が大きく関与していること発見した。この成果は今後の大腸癌手術後の再発予防に貢献できる。
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