研究課題/領域番号 |
16K19198
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 大分大学 (2017-2018) 宮崎大学 (2016) |
研究代表者 |
福田 顕弘 大分大学, 医学部, 助教 (30628889)
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研究協力者 |
藤元 昭一 宮崎大学, 医学部 血液血管先端医療学講座, 教授 (80173467)
佐藤 祐二 宮崎大学, 附属病院 血液浄化療法部, 准教授 (90381061)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ポドサイト / 糖尿病性腎症 / 尿中バイオマーカー / 尿中ポドサイトmRNA / 糸球体肥大 / 微量アルブミン尿 / バイオマーカー / 尿中mRNA |
研究成果の概要 |
糖尿病性腎症モデルラットでは微量アルブミン尿よりも早期に、また血糖上昇以前に尿中ポドサイトmRNA排泄量が増加した。さらに早期の時点でGrowth factorやmTORC1活性化による糸球体肥大がポドサイト障害を引き起こし、アルブミン尿の出現、ポドサイトの脱落、糸球体硬化に繋がり腎症が進展し、カロリー制限により進展を抑制できることを明らかとし論文投稿中である。 臨床症例でも尿中ポドサイトmRNA排泄量は糖尿病性腎症の早期診断マーカーとして、また糖尿病性腎症進展のリスク予測因子であることを明らかとした。同内容については現在論文投稿準備中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性腎症において尿中ポドサイトmRNA排泄量が微量アルブミン尿よりも精度の高い早期の診断マーカーとなる可能性が示唆される。また、尿中ポドサイトmRNA排泄量が糖尿病性腎症の進行を予測できる有用なバイオマーカーとしても使用できる可能性もある。 尿中ポドサイトmRNA排泄量は、患者の尿から回収した細胞のRNAを抽出し、すでに開発している定量的PCR(RT-PCR)を用いて測定できることから、患者への侵襲性がほとんどなく、迅速かつ簡便に早期糖尿病腎症の診断や病勢の経過を判断する上で、優れたバイオマーカーとなることが期待される。
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