研究課題/領域番号 |
16K19208
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
松井 真理 国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 主任研究官 (50555761)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アシネトバクター属菌 / カルバペネム耐性 / 薬剤耐性菌 / カルバペネマーゼ / アシネトバクター属 / 薬剤耐性 / アシネトバクター |
研究成果の概要 |
アシネトバクター属菌は、世界中で急速に薬剤耐性化が進みその拡散が問題とされているが、日本国内ではその耐性化はあまり進んでいない。本研究ではその背景と耐性化機構を明らかにするため、国内臨床分離株の分子疫学解析とカルバペネマーゼ遺伝子型別を行った。世界流行株であるアシネトバクター バウマニ IC II系統株が国内でも広く分布していたが、海外分離株とは異なりそのほとんどは獲得型カルバペネマーゼ遺伝子を有していなかったこと、MLST解析では国内型STが多く存在したことが、国内での耐性化が進んでいない要因と考えられた。さらに、獲得型カルバペネマーゼ遺伝子保有プラスミドの配列比較を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内の臨床分離アシネトバクター属菌の分子疫学を明らかにすることができた。日本では多剤耐性アシネトバクターの分離報告は限られているものの、これまでにはいくつかの院内感染事例も報告されている。諸外国では2000年頃からアシネトバクター属菌の急速な薬剤耐性化が進んでおり、今後、日本国内で分離されるアシネトバクター属菌との比較解析に資する国内分離株の基礎データを得ることができた。
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