研究課題/領域番号 |
16K19215
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疼痛学
|
研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
角 友起 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (50551363)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 慢性疼痛 / 体性感覚野 / フラビン蛋白蛍光イメージング / 三叉神経痛 / フラビン蛋白蛍光 |
研究成果の概要 |
三叉神経領域の慢性疼痛の成立の機序に大脳皮質体性感覚野がどのように関連するか調べた研究は少ない。本研究では慢性疼痛における大脳体性感覚野の刺激応答を経時的に記録し、疼痛慢性化と大脳応答変化との関連性を記述することを目的とした。大脳応答を同一個体で経時的に記録するため、非侵襲で皮質感覚応答を記録できるフラビンタンパク蛍光イメージングを用いたが、麻酔の種類や深度によって記録の再現性に乏しく、三叉神経領域という狭小領域の感覚応答を十分に解析することは困難であった。そこで膝関節慢性炎症モデルを用いて皮質応答の変化を調べた結果、フラビンイメージングにより慢性炎症に伴う皮質応答の増強を見出すことが出来た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性疼痛の神経メカニズムを解明することは慢性疼痛性疾患の治療薬の新規開発、新しい治療法の開発のために重要である。今回の結果により、身体に慢性炎症を起こすと、大脳皮質の過剰な反応が出現することが示唆された。この大脳の過剰反応と慢性的な痛みとの因果関係はまだ明らかになっていないが、新規治療薬の効果を調べる実験研究において、治療薬投与によって大脳皮質の反応がどのように変化するかを調べることで、鎮痛効果を客観的に評価することが出来る可能性が考えられ、医療的・社会的意義があると思われる。
|