研究課題/領域番号 |
16K19222
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所) |
研究代表者 |
松崎 有華 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, 技師・研究員 (30583083)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 粒子線治療 / 呼吸性移動 / IGRT / IGPT / 呼吸同期照射 / 粒子線ラジオグラフィー / 三次元スキャニング照射 / 医学物理 / 透視X線標的追跡法 |
研究成果の概要 |
呼吸性移動を伴う臓器に対するスキャニング粒子線治療について、高精度な治療を実現するため、実治療データの解析システムを構築した。このシステムは、日々の体内変動に即時対応するための事前評価と照射時の実効線量分布をシミュレーション評価することが目的である。治療計画時から体動変化が大きい場合でも、体動に対する線量分布を事前に予測することで、腫瘍位置合わせにより臨床的許容とされる条件が広がる。また、治療時の実効線量分布を治療中の照射ログ、体内マーカ透視画像、呼吸波形、in-room CTなどを用いてシミュレーション評価することで、治療計画の再立案の必要性や照射精度の評価ができ治療精度向上が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸性移動を伴う臓器に対する粒子線治療は、実際に照射された線量分布を予測することが難しい。そのため照射可能な臓器の呼吸性移動による変位量を厳しく制限して安全に照射しているが、治療時間が長くなり、患者や治療スタッフに大きな負担を強いている。治療実績データの詳細な解析をするためのシステムを構築し、蓄積した解析データをもとに飛程検証技術に基づいた適応放射線治療法の開発を目指すことにより、高精度な照射と患者に優しい治療の両立に貢献することができる。
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