研究課題/領域番号 |
16K19277
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
武藤 剛 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (10594971)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | TRAF6 / 分子疫学 / 環境疫学 / Th2慢性炎症 / アレルギー / 腸内細菌叢 / Anisakis pegreffii / パラベ類 / 環境化学物質 / メタボロミクス / 制御性T細胞 / 慢性炎症 / 自然炎症 / Th2型炎症 / 疫学 / 衛生 / 社会医学 |
研究成果の概要 |
T細胞特異的にTRAF6を欠損させたマウスは全身の著明なTh2型炎症を起こすことが判明した(Nat Med)。さらに制御性T細胞(Foxp3発現細胞)特異的にTRAF6を欠損させたマウスを解析すると、特にin vivoでの制御性T細胞の安定した生存増殖とTh2抑制能の発揮においてTRAF6が重要な役割を果たすことが示された(PLoS One)。環境因子が何らかの形で発症のtriggerとなっている可能性が示唆されたためtriclosan, parabenといった環境化学物質による腸内細菌叢への影響が指摘されマウス・ヒト両面からの解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルゲンで感作したマウスはtriclosan摂取による気管支喘息増悪が示され、その条件としてTLR2シグナル、triclosan摂取の両者が必要であると示唆された。またtriclosan摂取マウスの腸内細菌叢はclostridiaの割合がtriclosan濃度依存的に増えることが示唆された。ヒト小児フィールドの疫学調査から、既に市販品からの成分が除去されたtriclosanの尿中検出をみとめなかったが、同様の抗菌性防腐作用を持つmethyl, ethyl, butyl, and propyl parabenとアレルギー疾患の有意な関連を認めた。
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