研究成果の概要 |
Clostridioides difficile infection (CDI)は, 原因菌が消毒薬抵抗性である芽胞を形成することから, 感染対策上その発生抑制が重要で, CDIのリスク因子を正確に把握することが望まれている。すべての抗菌薬はCDIのリスクとなりうるとされるが, 個々の薬剤でのリスク評価が不明の薬剤も存在する。大規模医療データベース(FDA, PMDA)の解析からすべての系統の抗菌薬がCDIのリスクとなりうる可能性があること, およびニューキノロン系, カルバペネム系, 嫌気性菌活性の比較的強いセフェム系について特にCDIのリスクが高い可能性を示唆する結果が得られた。
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