研究課題
若手研究(B)
がん患者におけるサルコペニアの発症は予後不良因子であるが、その発症メカニズムの詳細は十分明らかになっていない。本研究では、必須アミノ酸であるトリプトファン代謝に注目し、トリプトファン欠乏と骨格筋との関係性を悪性リンパ腫患者の臨床検体、筋芽細胞株、そしてマウス骨格筋を用いて明らかにした。腫瘍細胞が引き起こすトリプトファン欠乏は骨格筋萎縮の一因と考えられ、サルコペニアの発症マーカーや治療ターゲットになる可能性がある。
本研究による成果により、これまで十分明らかになっていなかった癌患者におけるサルコペニア発症機序の一因を示した。癌患者では発症早期よりアミノ酸バランス異常が起きており、特にトリプトファンの低下が報告されている。このトリプトファン欠乏が骨格筋萎縮を引き起こしていることがわかり、今後サルコペニア発症の予測因子、発症予防、さらには治療ターゲットとして臨床応用されることが期待される。
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Hematological Oncology
巻: - 号: 4 ページ: 637-644
10.1002/hon.2318
Open Journal of Internal Medicine
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