研究課題/領域番号 |
16K19316
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター(臨床研究部) (2018-2019) 愛媛大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
尾原 麻耶 独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター(臨床研究部), 第3室 神経筋疾患・重心研究室, 医師 (90772533)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 認知機能低下 / 軽度認知障害 / インスリン抵抗性 / 動脈硬化 |
研究成果の概要 |
近年急増するアルツハイマー型認知症は「脳の糖尿病」と言われ、その発症・進行に糖尿病及び脳動脈硬化症が深く関わっているとされるが、日本人でそれらの相関を検証した研究はほとんどない。愛媛大学医学部附属病院の抗加齢・予防医療センターでは老年期の血管変化・認知機能を解析できる「抗加齢ドック」で多数の受診者データベースを蓄積している。本研究ではそのデータの後ろ向き解析により、認知機能正常者においても末梢の糖・インスリン代謝異常が軽度認知障害を促進し、特に比較的若年層において影響が大きい可能性や、インスリン抵抗性上昇にインスリン分泌低下が加わることが軽度認知障害発症や認知機能悪化に関与する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国における認知症は高齢化に伴い急増しており、その対策は喫緊の課題である。認知症の有病率が上昇する大きな要因の一つが糖尿病であり、特に、脳神経系のインスリン抵抗性が重要な役割を果たすことが明らかになってきている。一方、糖尿病以外にも、高血圧・高コレステロール血症などの血管性危険因子や、飲酒・喫煙などの生活習慣関連因子が関連する可能性も指摘されているが、未だ定まった結論は出ていない。日本人集団における糖・インスリン代謝と動脈硬化性因子、認知機能との関連を解析することは、日本人の体質や生活習慣に合った認知症発症予防法を見出す可能性を秘めている。
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