研究課題/領域番号 |
16K19317
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
中野 正子 札幌医科大学, 医学部, 助教 (20709646)
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研究協力者 |
小林 英司
久保田 健太
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 豊かな環境 / 認知症 / アストロサイト / micro RNA / 骨髄間葉系幹細胞 / エクソソーム / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
我々は豊かな環境(enriched environemnt; EE)を用いて、認知障害に対する有効性のメカニズムを検索した。EEによって、糖尿病モデルラットおよびアルツハイマー型認知症モデルマウスの認知障害が抑制され、アストロサイトの炎症も改善していた。 また我々は、札幌医科大学に献体された方の死後脳の研究も行い、脳の病理学的にはアルツハイマー型認知症の診断であるが、生前に認知症を発症しなかった症例を検索した(倫理委員会承認研究)。結果、そのような症例では、アストロサイトの機能が保たれていることが示唆された。以上から、認知症発症予防にはアストロサイトが重要であることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでアルツハイマー型認知症の治療薬は、コリンエステラーゼ阻害薬など、直接ニューロンを標的とした薬物が中心であるが、その効果は限定的であった。今回、EEやヒト死後脳の研究から、アストロサイトが認知機能維持に重要であることが分かり、今後アストロサイトを標的とした治療薬の開発や有効性が期待できる。 またEEの研究から、生き生きとしたライフスタイルが認知症予防につながること考えられる。このことは、認知症による医療費や介護にかかる費用を抑えられるだけでなく、社会の活性化につながると考えられる。
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