研究課題/領域番号 |
16K19321
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
濱口 卓也 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70770684)
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研究協力者 |
田中 謙二
木村 生
西道 隆臣
齊藤 貴志
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 意欲 / アパシー / オペラント / 漢方薬 / アルツハイマー / 線条体 / アミロイド斑 / ドパミントランスポーター / 抑肝散加陳皮半夏 / レバー押し / キノリン酸 / 漢方 / ハンチントン病 / パーキンソン病 |
研究成果の概要 |
まず,マウス研究において長期漢方薬投与における意欲評価に適した行動評価系を確立した。続いて,この行動評価系を用いてアルツハイマー病モデルであるAppNL-G-F/NL-G-Fマウスの意欲評価を39週齢まで行った結果,一部のマウスで意欲低下を認めた。組織学的検討では,有芯アミロイド斑が線条体に多く沈着しているほど意欲が低下することを発見した。また,ウエスタンブロット 解析で線条体を含む皮質下でドパミントランスポーターが低下していることを発見した。これらの結果は,線条体における有芯アミロイド斑沈着がドパミントランスポーターの障害を介して意欲低下を引き起こす可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病モデルマウスで見られる意欲低下が,線条体における有芯アミロイド斑の沈着と相関することを新たに発見した。このことは,アルツハイマー病における意欲低下の治療において,有芯アミロイド斑に着目した治療法が有効である可能性を示唆する。新たな治療法開発のため,アルツハイマー病モデルマウスに対し漢方薬を含めた薬剤介入を行い,有芯アミロイド斑沈着を減少させ意欲低下を回復させる治療法の探索が行われることが期待される。
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