研究課題
若手研究(B)
MMP13は肝線維化を改善させる酵素である。肝硬変ラットに対してMMP13遺伝子を導入して過剰発現させることで線維化が改善するかを検証した。ハイドロダイナミック法により硬変肝に十分量の遺伝子導入が達成された結果、線維化刺激を継続しながらMMP13導入を行った群では線維化進展抑制効果が、線維化刺激を終了後にMMP13導入を行った群では線維化改善効果が認められた。
肝線維化は高度進行例でなければ、肝内の炎症を鎮めることである程度の改善が期待できる。逆に進行した場合には回復が難しいことが知られており、point of no returnなどと表現される。本研究では、MMP13遺伝子導入の炎症が継続する肝内における線維化抑制効果、また、炎症収束後の肝内における線維化改善効果が示されており、肝硬変診療の新たな治療手段となり得ることを示したものであり、今後の肝硬変診療発展の基盤となり得ると考える。
すべて 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 3件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件)
In Vivo and Ex Vivo Gene Therapy for Inherited and Non-Inherited Disorders
巻: 1 ページ: 3-20
10.5772/intechopen.80741
International Journal of Molecular Sciences
巻: 19 号: 11 ページ: 3415-3415
10.3390/ijms19113415
BIO Clinica
巻: 33 ページ: 34-38
40021797767
Mol Ther Nucleic Acids.
巻: 9 ページ: 80-88
10.1016/j.omtn.2017.08.009
World J Gastroenterol
巻: 22: 号: 40 ページ: 8862-8868
10.3748/wjg.v22.i40.8862
Mol Ther Nucleic Acids
巻: . 5: e359. ページ: 1-8
10.1038/mtna.2016.63