研究課題/領域番号 |
16K19375
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
岡田 季之 久留米大学, 医学部, 助教 (10607328)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 胆汁酸 / 異所性発現 / 活性化誘導シチジンデアミナーゼ / AID / エピジェネティクス / AICDA / DNAメチル化 / クローン病 / メチル化 |
研究成果の概要 |
本研究は、腸炎によって胆汁酸が大腸に流れ出すことでAID (活性化誘導シチジンデアミナーゼ)の発現が誘導され、腸管上皮細胞の遺伝子発現が変化する可能性について検討した。大腸由来の培養細胞に胆汁酸処理を行うとAIDの発現が誘導されることが示唆された。そこで、「AIDを発現させた培養細胞」と「腸炎を発症したマウスの腸管上皮細胞」の遺伝子発現プロファイルを比較したが、共通する遺伝子は同定することができなかった。興味深いことに、マウスの腸管上皮細胞において細胞の生存環境に重要な足場を構成する遺伝子の発現にAIDが寄与していることを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、腸管の上皮細胞で異所性に発現するAIDが、細胞の生存環境に重要な足場を構成する遺伝子の発現に寄与していることを同定した。この足場は、細胞の増殖や維持、そして組織修復と多岐にわたり重要な役割を担っていることが知られている。つまり、炎症に伴い発現するAIDの役割を理解することは、おなかを健康に保つために重要であり、新たな治療法の確立にも貢献することが期待できると考えられる。
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