研究課題/領域番号 |
16K19455
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
頼 冠名 岡山大学, 大学病院, 助教 (40729092)
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研究協力者 |
Davis Mark E
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | siRNA / ナノ粒子 / EGFR / 耐性克服 / EGFR siRNA / 遺伝子改変マウスモデル / EGFR-TKI / 分子細胞呼吸器学 |
研究成果の概要 |
EGFR siRNAの抗腫瘍効果はexon 19欠失細胞株と,exon 21 L858R点突然変異株ではEGFR蛋白の抑制がいずれも強く認められたが,細胞死は後者において弱かった.CDP-AD-PEG-TfでEGFR siRNAをナノ粒子化し投与すると,EGFRトランスジェニックマウスでは粒状影が軽快した.xenograftモデルにおいては尾静脈投与を行ったが,明確な縮小効果は得られなかった.また投与方法として皮下注射を選択した場合は腫瘍増殖抑制効果が認められた.PEG抗体による検討で本研究ではナノ粒子化によるsiRNA奏効率は,腫瘍のEGFR依存性と送達率に依存しているものと考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
siRNAの抗腫瘍効果はin vitroにおいて予想されてきたが,in vivoでの抗腫瘍効果は毒性などのため十分に証明されてはいない.本研究では生体毒性の少ないサイクロデキストリンポリマーやポリエチレングリコールを主成分としたナノ粒子によりsiRNAを腫瘍に送達しその効果を評価した.変異EGFRにより腫瘍を形成するトランスジェニックマウスでは抗腫瘍効果が得られ,EGFR変異肺がん細胞株の異種移植モデルにおいても投与法の変更や濃度の検証は必要であるが抗腫瘍効果が得られた.本研究で得られた抗腫瘍効果の違いは創薬における基礎データとして有用なものと考えられる.
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